Z世代とタイパの話
事業者様なら誰もがコストパフォーマンスを意識して事業に取り組んでいると思います。
「コスパ」という言葉が世間に浸透し、誰もがコスパ重視の物やサービスを求めています。
「コスパ」から派生した「タイパ」という言葉をご存じでしょうか?
タイムパフォーマンスの略語でZ世代(1990年代後半~2000年代序盤生まれ)の若者が意識している生き方です。
タイムパフォーマンスとは、かけた時間に対してどれだけ効果やメリットがあるか、時間対効果のことを指します。
費用対効果を表す、コストパフォーマンス(コスパ)から派生した言葉です。
もともとは、仕事や働き方において時間内に効率よく仕事をすることや、能率に関する概念として使われ始めましたが、「時間内に得られることが多いか、少ないか」という意味で使われることも増えています。
もくじ
タイムパフォーマンスばかりを追及してはいけない
タイムパフォーマンスを上げることは大事ですが、短期的な成果ばかりに注目しすぎるのは要注意です。
作業や過程の省略、スキップをして目的にたどりつけることは超短期的に見てメリットのように見えても、機会を損失しているという見方もできます。
これからは長期的なメリットから、タイムパフォーマンスを考えることも、必要な視点と言えます。
Z世代のタイパとミレニアル世代のタイパは根本的に違う
僕はミレニアル世代(1980年~1995年生まれ)なので、Z世代とは考え方が根本的に違います。
ミレニアル世代の特徴は
- デジタルネイティブである
- 多様性を重視する
- 社会貢献意識が高い
- ワークライフバランスを重視する
- 転職に抵抗がない
この特徴は一般的にミレニアル世代の特徴と言われているものなので、ミレニアル世代の全ての人に当てはまるわけではありません。
デジタルネイティブと言われていますが、僕は高校生になってから携帯電話を持ったので、Z世代ほどデジタルネイティブではありません。
当時の携帯電話は電話とメールができるくらいで、ゲームなどはほとんどなかったように思います。
- デジタルネイティブである
- 多様性を重視する
- 社会貢献意識が高い
- ワークライフバランスを重視する
- 転職に抵抗がない
- 環境問題や社会問題に敏感である
- 個人主義である
- 自己表現を重視する
- 物質主義的ではない
- 実力主義である
Z世代の一般的な特徴を並べてみました。
ミレニアル世代と重なる部分もありますが、Z世代は基本的に生まれながらのデジタルネイティブです。
彼らが物心ついた頃からスマートフォンがあり、タブレットがあり、それらのアプリを幼い頃から利用しています。
ミレニアル世代とは比較にならないほど、デジタルネイティブです。
ミレニアル世代とZ世代では映画やドラマの見方も違うというのも有名な話です。
Z世代は映画やドラマを1.5倍速か2倍速で見て、音楽ではイントロの長い曲は聞きません。
僕はそういった見方や聞き方をしませんが、考え方としては理解できます。
このように、Z世代は仕事に限らず、ライフスタイルにタイパという考え方が根付いています。
ミレニアル世代の僕は、Z世代のタイパ重視な生き方はできませんが、理解することしかできません。
タイパを意識した生き方をするためには、あらゆるデジタルデバイスやアプリを使いこなす必要があります。
彼らは生まれながらのデジタルネイティブのため、ミレニアル世代よりもタイパを意識した生き方が可能です。
Z世代に倣うタイパ重視の仕事
Z世代はタイパ重視の思考、生き方、倫理感を持っていますので、基本的に仕事に無駄が少ないです。
Z世代の考え方全てに倣う必要はありませんが、徹底した無駄を排除する考え方は仕事に取り入れるべきだと考えます。
常に効率化できる部分を探し、見つけたら即実践する。
そういった割り切り方も仕事には大切な要素だと思います。
人間関係が希薄にならないように気を付ける必要はありますが、お客様となぁなぁの関係になるのは避けるべきです。
和歌山にもZ世代はいます
「こんな話は都会だけの話やん」
と思うかもしれませんが、和歌山にもZ世代はいますし、今後は彼らが和歌山を担っていく存在になります。
就職活動も和歌山でも行います。
彼らが就職活動で和歌山の企業で面接を受けたとき、「Z世代の考え方は理解できんからいらんわ」となると、次代を担うべき若者がどんどん県外へ流出してしまいます。
ちなみに、Z世代の無駄を排除する考え方はホームページ制作のコーディングやプログラマーに最適です。
コードを無駄なくすっきり書ける人は、Z世代と話が合うかもしれません。
Z世代とタイパの話のまとめ
僕もおっさんとは言えまだまだ若輩者です。
おっさんで若輩者というよくわからない年齢ではありますが、和歌山を第二の故郷と思い、貢献できることを日々探しております。
将来的には和歌山の若者と一緒に仕事をしたいという気持ちが強くあり、この記事の執筆に至りました。
時の流れは本当に平等なのか?と思うほど1年が足早に過ぎ去り、その次の1年はさらに早く去っていきます。
昔は1年がこんなに早く過ぎることはなかったと思うのですが、もしかするとここ数年で時間が加速したのかもしれません。
これだけ時間が過ぎるのが早いと、タイパ重視の生き方になるのも仕方がないのかもしれません。
僕は映画やドラマを倍速再生で見ることは生涯しませんが、巻けるところは巻いていき、時間をかけるものと時間をかけないものの線引きをしっかりしようと思います。