コーヒーをTシャツにこぼしたらどうする?

コーヒーをTシャツにこぼしたらどうする?

つい先日のことだ。
僕は奥さんと二人で買い物に出かけ、道中で太田のセブンイレブンに立ち寄った。

そこで僕はマウントレーニアのエスプレッソを買い、助手席から景色を眺めながら飲んでいた。

ストローは良い。
道路の凸凹や遠心力の働くカーブでも、ストローがあればかんたんにドリンクを飲める。
しかし、いかに便利なストローと言えど万能ではない。

全ては僕がストローをしっかり咥えていなかったことが原因だ。
ストローの咥えていない部分からコーヒーがあふれ、指とTシャツにこぼれた。

僕がその日に着ていたのは真っ白なTシャツだ。
この記事は白いTシャツにコーヒーをこぼしてしまった38歳の男の努力と葛藤の話である。

コーヒーは染料にも使われる

コーヒーは美味い。
豆や焙煎方法によってまったく異なる味と香りになる。

しかし、コーヒーの素晴らしいところは味や香りだけに収まらない。
なんと染料としても活用できるのである。

白いTシャツをコーヒー染めをすると、オフホワイト~ブラウンまで好みの色合いに染めることができるそうだ。
…だが僕は、白いTシャツは白いTシャツのまま着たい派の人間である。

ここから僕とコーヒー染みの闘いが始まる。

コーヒー染みの抜き方を調べる

まず、なにはともあれ洗濯をした。
自宅にある染み抜きに使えそうなものは、えりそで用と書いてある。
それで使って一心不乱にポンポンと叩くように染みを抜いた。

洗濯後。
まったく染みが取れていない。

そりゃそうだろう。
この染み抜きはえりやそでの黄ばみを取るものだから。

コーヒー染めという技法があるくらいなので、やはりコーヒーの染みはかんたんには落ちてくれない。
僕はやっちゃあいけないと思いつつ、これでダメならもう捨てよう…という覚悟であるものをつかんだ。

キッチンハイターでコーヒー染みを取る

僕は常に後悔のない選択をするように心がけている。
しかし、リヴァイ兵長も言っていたとおり、どんな決断をしたところで後悔は付きまとう。

今回の僕の「後悔のない決断」は、キッチンハイターを使うことだった。
果たしてこれがベストな選択もとい、ベストな洗濯だったのかは洗濯機の完了音が鳴るまでわからない。

僕の洗濯に関する知識なんてあってないようなものだ。
WEBでディグって見つけた記事だが、大抵信用していない。

まさに藁にも縋る思いで、キッチンハイターをドボドボとTシャツにかけた。
キッチンハイターをかけて、ドライヤーを当てるんだ!
と記事に書いてあり、言われるがままにドライヤーを当てた!

紫色に変色した。

OWATTA

やはりネットの記事は当てにならんな。
ハイターでボトボトになったTシャツをビニール袋に入れて捨てようと諦めかけたときに

ふと安西先生の言葉を思い出した。

「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」

「そうだよな…どうせだったら洗濯機をかけて、最後まで見守ろう。」
念のために僕はキッチンハイターでどぼどぼになったTシャツを手モミしてから洗濯機にぶち込んでスイッチを入れた。
もう後がないという意味では、正しく背水の陣である。

そして洗濯機の完了音が鳴る。

コーヒー染みはキッチンハイターで落ちる

おそらく安西先生の言葉がなかったら、
紫色に変色した時点でTシャツをゴミ箱にスラムダンクしていただろう。

恐る恐る洗濯機のフタを開け、Tシャツを見てみると…

コーヒー染みはおろか、紫色に変色している部分もない。
まぶしいくらいの真っ白なTシャツに生まれ変わったのだ。

安西先生ぇぇぇぇぇぇっ・・・!!

あきらめないことが一番大事なことを38歳で学んだ。
Tシャツを捨てようか?どうしようか?と葛藤もあったが、あきらめないことが一番大切である。

どんなにピンチな状態でも、起死回生の一手があると信じ、
最後まで最善の努力を続けていこう。奇跡はその先にしかない!!!

そんなことをTシャツについたコーヒー染みから学んだとさ。
ちゃんちゃん

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