和歌浦漁港で紀州釣りを教えてもらう

和歌浦漁港で紀州釣りを教えてもらう

2023年3月25日。
僕は紀州釣りを教わるために水軒にきている。
超素人の僕には釣りを教えてくれる師匠がいるので、今回も真剣に釣りを教わってきたのだ。
twitterで妻が知り合ったこてっちゃんが師匠となる。
毎回とんでもない親切心を惜しげもなく注いでくれる。
親切心と優しさがむき出しすぎて、僕の語彙力でこてっちゃんの優しさを伝えきれるか不安がある。

こてっちゃんの知人であり、You tuberのトコマダケイさんも参戦して、僕と妻も合わせて4人での釣行になった。
竿はある。
リールもある。
エサはこてっちゃんが用意してくれた。
程よい緊張感と高揚感の中、僕たちの紀州釣りが始まる。

現場は水軒!スタートは13:30

2023年3月25日。
この日は昨晩から雨が続き、小雨が降ったり止んだりの空模様だ。
気持ちは常に前にあり、雨でも心が折れることはない。
釣り人として、一社会人として、どんな理由があろうとも集合時間に遅れてはならない。

そう思いながら、僕たちが現場に到着したのは13:40頃。
完全に遅刻である。
遅刻の言い訳としては、指定された場所を勘違いしていたのが最大の理由である。

遅刻してきた僕らに厳しくせず、優しく出迎えてくれたこてっちゃん。
時間がもったいないので、さっそく紀州釣りで使う団子の素を作る。

紀州釣りで使う団子の素を作る!

片男波の砂、ヌカ、アミエビをブレンドするのだが、紀州釣り師はこれに+αでさまざまなものを混ぜる。
僕のオリジナルブレンドではないので、ここではブレンド内容を控える。

ちなみに団子の素となるものは、全てこてっちゃんが用意してくれた。
こんなにむき出しの優しさに出会うのはいつぶりのことだろうか?
社会の荒波をもがく僕にとって、こてっちゃんの優しさは心の芯に響く。

釣り初心者は強風は避けるべき

いざ釣りを始めようと思ったところで、風が吹き荒れていることに気付いた。
いや、本当は車から降りた時点で気付いていた。
この強風の中で釣りをするんですか?と聞こうと思っていた。
完全にタイミングを逃したうえに、団子の素を作り、竿を出し、仕掛けもばっちりになったので、もはや投げるしかない。

僕は紀州釣りで使う柄杓を持っていないので、手投げである。
全然飛ばないうえに、強風でラインメンディングが非常にやりづらい。
はっきり言えばできなかった。
糸フケをコントロールするのも難しい強風。
風のせいや、と言いたいところだが、僕が釣り初心者であることが最大の理由なのは察してほしい。
釣り初心者は強風を絶対に避けるべきだろう。

それを見かねたこてっちゃんとトコマダケイさんが釣り場を変えるために、和歌浦漁港に下見に行ってくれた。
「釣ってていいでぇー」と男前なセリフを残し、車を出したこてっちゃんらをよそ見に、僕と妻は車で暖を取るのであった。
正直、釣りどころではないくらい寒かったので、釣り場を変えることに大賛成の僕と妻。
釣りは服装も大切なことを教えてくれたのだ。

– 30分後 –

車で暖を取っているところにこてっちゃんらが戻ってきた。
話によると和歌浦漁港はほぼ無風らしい。
こてっちゃん曰く「天国みたいに環境良かったわ!」
僕らも釣り具をしまい、和歌浦漁港を目指す。

和歌浦漁港は天国みたいな釣り環境

和歌浦漁港の駐車場は400円かかる。
こてっちゃんを先頭にトコマダケイさん、僕と妻の車が続く。
先払いなので順番が来て支払おうとすると、駐車場のおっちゃんが「前の車からもらってるでぇー」と言う。
「くぅぅぅっ!!男前すぎるでっ!」
こてっちゃんのむき出しの親切心がここでも発揮されている。

駐車場内を走らせ、釣り座のすぐ後ろに駐車できるスペースを発見。
すかさず駐車し、釣りの準備にかかる。

水軒の風の強さはなんだったんだろうか?
そう思わせるほど和歌浦漁港に風はなく、天国のような釣り環境が待っていた。
波も凪いでいて、2023年3月25日の釣りのしやすい釣り場ランキング【全国版】なるものがあれば、上位に入っていたのは間違いない。

紀州釣りはタナ取りがめっちゃ大事

水軒で仕掛けもセットしていたので、団子を握ってタナを合わせる作業に入る。
その日の和歌浦漁港のタナは2ヒロ半くらい。
紀州釣りはタナが合ってないと、団子が割れたか判別がつかない。
時間がかかったとしても正確にタナを合わせ、潮位が変わったらウキ止めをずらしてタナを合わせ続けるのがめっちゃ大事。

波も風もほぼないので、タナは3投目くらいで合った。
僕たちは竿の用意が1本だけなので、妻が団子を握り、僕が竿を持って団子を投げる共同作業で紀州釣りを楽しんでいる。
あとは団子を(妻が)ひたすら握り、(僕が)投げて、(二人で)アタリを待つだけだ。

紀州釣りは団子が割れる瞬間が気持ち良い

紀州釣りをやっていて(本格的に始めて3回目)、団子が割れる瞬間は最高に気持ち良い。
とは言っても釣りに来ている以上、お魚さんを釣りたい。

紀州釣りにおいて、団子が割れる瞬間がわかるということはタナ取りが上手くいってることを意味する。
団子の握り方や硬さによっては、刺し餌に団子が残ることがある。
これを僕は勝手に半割れと言っている。
団子のキレが悪いとアタリなのか、半割れなのかわかりにくい。

こてっちゃん曰く「ウキがランダムに動いたらアタリやでぇ」
とのことだが、釣り初心者の僕にはなかなか判別がつかない。
釣りの奥深さを感じる。

釣りのしやすさが釣果に繋がるわけではない

紀州釣り 和歌浦漁港

釣りのしやすければ、手返しも良く、どんどん団子を投げれるだろう。
だが、僕は夕マヅメまで何のアタリもなかった。
正しく言えばアタリを判別することができなかった。

刺餌を見ると食べかけのものが何度もあった。
アタリを合わせるタイミングが悪いのか、エサ取りにやられたのかはわからない。
こればっかりは経験値を積まないとどうにもならないことだろう。

センスバリ高の人なら、わかるかもしれないが、釣りセンスのない僕には無理だった。
釣れなくても不思議なもので、「海で釣りをしている」だけで楽しいのだ。

普段パソコンの前にずっと座っているだけの生活なので、
自然に触れてるだけで幸福感を感じてしまうのである。
僕の幸せを感じるハードルは、めちゃめちゃ低いのだ。

釣りのクライマックスは朝と夕方にやってくる

朝マヅメ、夕マヅメ。
それは釣り人がもっとも釣果を期待する時間帯である。
僕たちも多聞に漏れず、夕マヅメに希望を託した。

それまで釣果のなかった僕たちも、
トコマダケイさんが40㎝のチヌ
こてっちゃんが20㎝のコノシロ
僕が大きなフグと釣果を上げた。
なんで僕だけフグやねん・・・フグは釣果とは言わんやんっ!!

侘しい気持ちになりながら団子を繰り返し投入する。
するとトコマダケイさんに大きなアタリがあり、今度は30㎝オーバーのチヌを釣り上げた。
この様子はトコマダケイさんのYou tubeで観れます。

本日の釣果

僕・・・大きなフグ
こてっちゃん・・・コノシロ
トコマダケイさん・・・チヌ2匹(共に30㎝オーバー)

釣果的には残念な結果に終わったが、非常に楽しく有意義な一日だった。
笑って、身体を動かし、あーだこーだ言い、全然釣れず、それでも心の底から楽しいと思えた素晴らしい一日だった。
釣果が上がらなくても楽しかったのなら、この日は大成功と言えるだろう。
さらにトコマダケイさんが僕たちにチヌを1匹くれた。
こんなサイズのチヌは食べたことがなかったので、非常に嬉しい。
僕にとっては本当に面白く、楽しい一日で本当に良かった。

またこてっちゃんとトコマダケイさんと釣りに行き、次回こそは釣果を上げれるように努力をしよう。
すでにキャンプ釣りをしよう!という素晴らしオファーが来ている。
まだ日付も決まってないが、絶対に日程を合わせて同行させていただこう!
次回もよろしくお願いいたします!

後日、もらったチヌを妻がアクアパッツァにしてくれた。

紀州釣り 和歌浦漁港 チヌ アクアパッツァ

お刺身もいいが、僕はトマトが大好きなので非常に美味しくいただいた。
今度こそ自力で釣るぞと心に誓うほど、もらったチヌは美味かった。

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