暑いときはこれが売れる!WMDとは?

暑いときはこれが売れる!WMDとは?

暑い。
まだ梅雨明け宣言はでていませんが、とにかく毎日暑いです。

もう夏本番と言っても差支えないような気温です。
これだけ暑いとこんなストーリーもあるあるになります。

「暑い。ほんまに暑い。なんでこんな日にオレは喫茶にモーニング食べに出たんやろ…」
「この暑いときになんでパンを食べよう思ったんやろ…」
「どう考えてもかき氷一択やん?この暑さ的に?」
「まぁもう喫茶に着いたから、しゃーなしモーニング食べよか」
「って思ったらかき氷始めてるやん!」
「おっちゃん!宇治金時ひとつぅぅ!」

これがいわゆる
WMD=ウェザーマーチャンダイジングです。

WMDは「気温によって売上が変わる」「天候に基づいた販売戦略・商品展開」を意味します。
おそらく商売をやっている方なら、「夏だから」という理由でかき氷を出したり、
飲み物を通常より冷やしたりしているのではないでしょうか。

サマーセールはWMDの最たる例かもしれません。
暑いとかき氷が食べたくなり、寒いと鍋が食べたくなる。
至って自然なニーズの話です。

今回はWMDを中心にユーザーのニーズについてのお話です。

夏は昇温商品を意識しよう

昇温商品とは、気温が上がるほど売れる商品です。
アイス、ビール、かき氷、スイカなどが挙げられます。

面白いことに昇温商品には最高気温ごとに売れる商品がデータとして分かっています。

32℃以上・・・かき氷
25℃以上・・・アイスクリーム
25℃以上・・・ビール
24℃以上・・・すいか

かき氷が売れだすと、夏が来たサインです。
暑ければ暑いほどかき氷屋さんは売れるよ!というのがWMDの一例です。

和歌山の週間天気予報を見ると、7月20日以外は全て32℃越えです。
もし、かき氷をやってないけど提供できるよ!という飲食店は、検討する価値ありです。

WMDの応用編

気温の高い夏場は、自宅で揚げ物調理を敬遠する人が増えるそうです。
また、光熱費の高騰により、電気・ガス代を節約する意識が高まっています。

このような背景から、気温の高い夏場は揚げ物などのお惣菜がスーパーや百貨店では良く売れます。

こんなに暑いのに揚げ物なんてできるかー!
という主婦たちが多数派ということですね。

ちなみに今日の晩御飯は自宅で揚げるエビフライです…
暑いのに奥さんに申し訳ない…

さらにちなみに、ローソンで大人気のからあげくん。
2022年度はの月間売上は7月がもっとも高かったそうです。
一般的に夏は揚げ物が良く売れるという認識で良さそうです。

キッチンカーの立ち位置

スーパーや百貨店の場合は上記のとおり、夏は揚げ物がよく売れることはわかりました。
では、キッチンカーの場合はどうでしょうか?

和歌山では、毎日キッチンカーがそこかしこに出店しています。
和歌山市役所近くのシロキタキッチンパーク、週末の和歌山城やイベントなど、さまざまな場所で出店しています。
キッチンカーはその場で食べることが前提の商品が多いため、スーパーや百貨店とは背景が異なります。

スーパーや百貨店のお惣菜は自宅で食べることが前提。
キッチンカーはその場で食べることが前提です。
となると、純粋に暑いときに食べたくなるものが良く売れます。

夏のキッチンカー売れ筋商品例

定番商品の例

  • タコス
  • タコ焼き
  • 焼きそば
  • カレー
  • 焼き鳥
  • エスニック料理

スイーツ系の例

  • アイスクリーム
  • ソフトクリーム
  • かき氷
  • スムージー
  • クレープ

やはりその場で食べるとなると、夏に食べたくなるものが人気のようです。
このデータは多くのサイトを見て参考にして紹介しています。

もし、キッチンカーで揚げ物などを販売している場合は、
その場で食べるのではなく、お持ち帰りをおすすめすると売上が伸びそうです。
例えば、メインは焼き鳥を販売してその場で食べてもらう。
からあげは昼ごはんや晩ごはんのお惣菜としておすすめする感じで販売する。

揚げ物メインのキッチンカーでも工夫次第で、しっかり売上を確保できると思います。

ユーザーのニーズを意識する

「ユーザーは何を求めているのか?」
を考える前に、「ユーザーは今どんな状態なのか?」
を意識することをおすすめします。

僕は夏に外で熱いものを食べたいとは思いません。
もし、熱いものを食べるなら、エアコンの効いた部屋じゃないと食べる気になれません。

自分を例えに出してしまい恐縮ですが、おそらくそんなに世間の感覚と乖離していないと思います。
仮に、日本一美味しいなべ焼きうどんが和歌山城の西の丸広場で出店していても、なべ焼きうどんを真夏に売るのはかなり厳しいと思います。
1月2月の真冬なら大行列間違いなしです。

暑いときはこれが売れる!WMDとは?のまとめ

暑さに身体が慣れていないこともあって、外に出るのが苦痛です。
普段は仕事でひきこもりなので、外に出るときは勇気がいります。

外で長時間歩くという習慣のない僕でさえ、夏になるとかき氷が食べたくなります。
それだけWMDは人間の行動原理に即した理論だと僕は思います。

これだけかき氷と連呼していたら、本当にかき氷が食べたくなりました。
ちなみにかき氷を食べて頭がキーンとなるやつには正式な医学用語があります。

その名もアイスクリーム頭痛
英語で言うとIcecream headache

ゆっくり食べればアイスクリーム頭痛にはなりにくいので、暑いときほどかき氷はゆっくり食べましょう!

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